🍓 日本で育てるいちご品種図鑑

初心者から上級者まで、自分にぴったりの品種を見つけよう。全12品種を詳しく解説します。

品種選びがいちご栽培成功の第一歩

日本のいちご栽培の歴史は古く、明治時代にオランダから持ち込まれた品種を起源とし、長年にわたる品種改良の積み重ねによって、現在では世界でも類を見ない多彩な品種が生まれています。「とちおとめ」「あまおう」「紅ほっぺ」など、スーパーでお馴染みの品種から、地元限定の希少な品種まで、それぞれに個性豊かな特徴があります。

品種によって、育てやすさ・収穫時期・味・実の大きさが大きく異なります。初めて栽培に挑戦する方は「とちおとめ」「章姫」などの育てやすい品種から始めるのがおすすめです。栽培経験を積んだ方は、個性的な風味の品種や高糖度の品種にも挑戦してみましょう。

また、同じ品種でも、栽培環境(日当たり・土の質・水やりの頻度)によって味や収量が大きく変わります。このページでは、各品種の特性を詳しく解説するとともに、それぞれの品種に合った最適な栽培方法もご紹介します。ぜひご自身の環境や好みに合った品種を見つけ、いちご栽培を存分に楽しんでください。

家庭菜園でいちごを育てる最大の喜びは、スーパーでは手に入らないような完熟の味わいを楽しめること。朝の光を浴びた真っ赤ないちごを収穫する瞬間の幸せを、ぜひご自身で体験してみてください。今年の秋、あなたのベランダや庭にいちごの苗を植えることから始めましょう。

絞り込み:
とちおとめ 人気No.1 栃木県育成
とちおとめ
とちおとめ(Tochiotome)
収穫:3〜5月 難易度:初級 甘酸バランス◎
難易度
★★★★★
実の大きさ
中〜大粒
糖度
9〜11度
収穫量
多い
栃木県が誇る日本最大の作付け品種。果実はやや長い円錐形で、鮮やかな赤色が美しく、甘みと酸味のバランスが絶妙です。果肉は白く、硬めで日持ちが良いため家庭栽培にも最適。病気への抵抗力も高く、初心者でも比較的育てやすい品種です。収量が多いのも嬉しいポイントです。
おすすめの栽培方法 プランター・地植えどちらでもOK。日当たりの良い場所で育てると甘みが増します。秋の植え付け(10〜11月)が最適です。
あまおう 高級品種 福岡県育成
あまおう
あまおう(Amaou)
収穫:3〜5月 難易度:中級 甘み特強
難易度
★★★★★
実の大きさ
大粒〜特大
糖度
11〜15度
収穫量
普通
「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字から命名された福岡県の誇るブランド品種。大粒で丸みがあり、糖度が高く濃厚な甘みが特徴。果汁も豊富で、食べ応えは抜群です。少し栽培難易度が高めですが、挑戦する価値は十分。完熟させると市販品とは段違いの美味しさです。
おすすめの栽培方法 日当たり最優先。肥沃な土で育てると大粒になります。水はけの良い土づくりが成功のカギ。プランターより地植えの方が良い結果が出やすいです。
紅ほっぺ 甘酸絶妙 静岡県育成
紅ほっぺ
べにほっぺ(Benihoppe)
収穫:3〜5月 難易度:初中級 甘酸ともに強い
難易度
★★★★★
実の大きさ
大粒
糖度
10〜13度
収穫量
多い
静岡県で生まれた品種で、果肉まで赤く(紅ほっぺ)なるのが名前の由来。甘みと酸味が両方強く、いちごらしい濃厚な風味が楽しめます。大粒で果汁たっぷり、ジャムにしても格別の美味しさ。日本いちご品種の中でもトップクラスの人気を誇ります。
おすすめの栽培方法 プランター・地植え両方に対応。果肉が赤く染まるには十分な日照が必要。有機質肥料を使うと風味が増します。
章姫(あきひめ) 初心者向け 静岡県育成
章姫(あきひめ)
あきひめ(Akihime)
収穫:2〜5月 難易度:初級 甘み強・低酸
難易度
★★★★
実の大きさ
大粒・細長い
糖度
10〜14度
収穫量
非常に多い
家庭栽培で最もポピュラーな品種の一つ。酸味が少なく甘みが強いため、小さなお子さんやご年配の方に特に喜ばれます。実が細長く大粒で見栄えも良い。病気に強く収量が多く、初心者でも安心して育てられる優秀品種です。
おすすめの栽培方法 リサイクル容器・プランター・地植えすべてに対応。初心者に最もおすすめの品種です。やや暑さに弱いため夏は半日陰管理を。
やよいひめ 大粒品種 群馬県育成
やよいひめ
やよいひめ(Yayoihime)
収穫:3〜5月 難易度:初中級 さっぱり甘み
難易度
★★★★★
実の大きさ
特大粒
糖度
9〜12度
収穫量
多い
群馬県が育成した大粒いちご。3月(弥生)に最盛期を迎えることから命名。特大粒の実は食べ応え満点で、贈り物にも喜ばれます。さっぱりとした甘みで後味が良く、毎日食べても飽きない美味しさ。果肉はしっかりとしており日持ちが良いのも特長です。
おすすめの栽培方法 広めのプランターか地植えが最適。大粒を実現するには間引きが重要。1株あたり5〜6粒を目標に余分な花は摘み取ります。
恋みのり 新品種 農研機構育成
恋みのり
こいみのり(Koiminori)
収穫:3〜5月 難易度:初中級 濃厚な甘み
難易度
★★★★★
実の大きさ
大粒
糖度
11〜14度
収穫量
多い
農研機構が育成した比較的新しい品種。東日本の気候に適応しており、耐暑性・耐寒性ともに優れています。糖度が高く濃厚な甘みがあり、果肉は緻密でジューシー。病害虫への抵抗力も高く、農薬を減らした栽培にも向いています。
おすすめの栽培方法 東日本の気候に特に適しています。プランター・地植えどちらでもOK。耐病性が高いため有機栽培に挑戦したい方にもおすすめです。
おいCベリー 高ビタミンC 愛知県育成
おいCベリー
おいCべりー(OishiCberry)
収穫:3〜5月 難易度:中級 甘みとさっぱり感
難易度
★★★★★
実の大きさ
中〜大粒
糖度
10〜13度
収穫量
普通
名前の通りビタミンCが豊富なことで知られる愛知県育成品種。「おいしい・C(ビタミンC)・ベリー(果実)」の意味を持ちます。一般品種の約1.5倍のビタミンCを含み、健康意識の高い方に特に人気。さっぱりとした甘みで食べやすく、ご年配の方にもご好評です。
おすすめの栽培方法 日当たり良好な場所で育てるとビタミンC含有量がさらに増加。プランター栽培向き。やや気難しい面があるため土のpH管理を丁寧に行いましょう。
女峰(にょほう) 酸味豊か 栃木県育成
女峰(にょほう)
にょほう(Nyoho)
収穫:2〜5月 難易度:初中級 酸味強め・芳醇
難易度
★★★★★
実の大きさ
中粒
糖度
8〜11度
収穫量
多い
昭和の時代から愛される伝統的な品種で、「日光の女峰山」にちなんで命名。酸味がしっかりしていて、昔懐かしいいちごの香りが魅力。ジャムやお菓子作りに使うと風味豊かな仕上がりになります。収量が安定しており、環境変化にも強い丈夫な品種です。
おすすめの栽培方法 環境適応力が高く、初心者でも育てやすい。地植え・プランターどちらでもOK。酸味を活かしてジャム用に多めに栽培するのもおすすめです。
さちのか 西日本向け 農水省育成
さちのか
さちのか(Sachinoka)
収穫:3〜5月 難易度:初中級 甘酸バランス
難易度
★★★★★
実の大きさ
中〜大粒
糖度
9〜12度
収穫量
多い
農林水産省果樹試験場(現・農研機構)が育成した品種で、西日本の温暖な気候に特に適しています。「幸の香(さちのか)」の名の通り、上品な香りと甘さが特徴。果肉は締まっており日持ちが良く、贈り物にも適しています。長期収穫が可能な優秀品種です。
おすすめの栽培方法 西日本(近畿・中国・九州)に特に適しています。温暖な気候で本領発揮。地植えで根をしっかり張らせると安定した収量が期待できます。
紅い雫(べにいしずく) 希少品種 岐阜県育成
紅い雫
べにいしずく(Beniishizuku)
収穫:4〜6月 難易度:中上級 濃厚・高糖度
難易度
★★★★
実の大きさ
中粒
糖度
13〜16度
収穫量
少ない
岐阜県育成の希少な高級品種。名前の通り雫のような美しい形と、濃い紅色が特徴的です。糖度が非常に高く、一粒食べただけでその甘さに驚かされます。収量は少ないものの、その美味しさは格別。上級者の挑戦品種として人気が高まっています。
おすすめの栽培方法 十分な日照と適切な水管理が必須。有機肥料を使った土づくりが重要。栽培経験者向け。手間をかけた分だけ結果に表れる品種です。
きらぴ香 香り抜群 静岡県育成
きらぴ香
きらぴか(Kirapika)
収穫:3〜5月 難易度:中級 強い芳香・甘み
難易度
★★★★★
実の大きさ
大粒
糖度
11〜15度
収穫量
普通
静岡県が育成した新品種で、その名の通り「輝くような香り」が最大の特徴。果実全体から漂う芳醇な香りは他の品種にはない魅力。糖度も高く、ケーキやスイーツのデコレーションに使うと見た目・香り・味の三拍子揃った逸品になります。
おすすめの栽培方法 香りを最大化するには完熟収穫が重要。プランター栽培で日当たり良好な場所に置くのが理想的。有機肥料を使用すると香りがより豊かになります。
スカイベリー 超大粒 栃木県育成
スカイベリー
スカイベリー(Skyberry)
収穫:3〜5月 難易度:中上級 上品な甘み
難易度
★★★★
実の大きさ
特大粒
糖度
10〜13度
収穫量
少〜普通
栃木県が「とちおとめ」の後継として育成した大型高級品種。大きいものは1粒30g以上にもなる超大粒が特徴。見た目の美しさと上品な甘みで贈り物として最高評価を受けます。栽培はやや難しいですが、大きく美しい実を育てたときの感動は格別です。
おすすめの栽培方法 大粒に育てるには間引きが不可欠。1花房に3〜4個を目標に余分な花を取り除きます。広めの地植えが理想的。栄養管理を丁寧に行いましょう。